

ゴルファーのスコア改善を妨げる要因として大きなものに「グリッププレッシャーの強さ」、つまりグリップ時の力み(りきみ)があります。
グリップが強いということは、そのまま手首の強張り、フェースローテーションの悪化に直結します。
つまり、、、
- クラブヘッドの加速を妨げて飛距離が低下
- フェースの切り返しが乱れてスライス・フック・シャンク
- スイング最下点が安定せずダフリ・トップ
このような万病ともいえる様々なミスに繋がってしまうのです。
しかも力みはスイングのフォームの乱れなどとは違い、目に見えにくいため自覚も改善も非常に難しいのです。
そのため、グローブのグリップが弱かったり、フィット感が薄いと感じると無意識に力んだグリップとなってしまい、自覚なくミスの確率を増やしている方も少なくありません。
実際に片山晋呉プロや上田桃子プロ、諸見里しのぶプロなどの多数の賞金王・賞金女王を育成した江連忠プロも、「アマチュアの方は強く握り過ぎている事が一番の問題」とつねづね警鐘を鳴らしており、グリッププレッシャーの問題がそのままスコアや飛距離に悪影響を及ぼしていることを他の多くのレッスンプロやプロゴルファーが発信しています。
片山晋呉プロや諸見里しのぶ選手を含む多数の賞金王・賞金女王を教え、
日本人初のマスターインストラクターの資格を取得した江連忠プロ。
江連プロによると、
アマチュアの方のほとんどはグリップを強く握り過ぎている「過度に力んでいる」状態であり、
このグリップの状態を続けているとゴルフの上達を遠ざけてしまうとのこと。
その理由について、
江連プロの言葉を抜粋すると・・・
「グリップを強く握っている人は、
なかなかゴルフが上手くならないんです。
でもアマチュアの方には、握る強さが強い人がとても多いんです。
例えば握る強さを、ざっくり10段階で分けて考えてください。
アマチュアの方は、
スウィング開始前のグリップの段階から4~5くらいで握っている人が多いです。
ですがプロの方のほとんどは1と2の間。
少し3くらいの人がいるくらい。そこからインパクトの前後で強くなる。
インパクトで強さが最大になるといっても、プロでもアマでも10になることはないです。
具体的な違いを言うと、
アマチュアの方だと
スウィング開始前で4~5、そこからトップで力が抜けて
インパクト直前で8かそれ以上
プロの方だと
スウィング開始前で1~2くらい軽く握っている、
そこからインパクト直前でも7くらいで、
フォロースルーで1~3に戻っています。
これがプロのほとんどの握りの強さです。
では、強く握ることの何が問題なのか?
ズバリ、「加速しない・手首や肘が動きにくい」。
これはスウィングにとって良いことは何もありません。
強く握らないっていうのは絶対条件です。
少なくても、最初のグリップは3以下で握るように意識することが大切です。」
(江連プロ レッスン会話より抜粋)
ゴルフグローブには素材によって天然皮革、合成皮革と呼ばれる分類があり、とりわけ天然皮革グローブは長年プロからも愛されてきた、フィット感・グリップ力に優れたグローブです。
また、最近は天然皮革以外でもフィット感が優れたグローブが開発されているため、プロの間でもそういった選択の幅が広がってきているのですが、
アマチュアゴルファーのグリップから力みを取りのぞく点においては、これらのグローブではある問題が生じるのです。
まずは天然皮革グローブから、お話していきます・・・
フィット感に優れておりプロからも長らく愛されている天然皮革グローブ。
この天然皮革はフィット感とグリップ力の高さに優れており、アマチュアのミスの元となり飛距離のロスにもつながる「力みを取り除くこと」に貢献し、晴天下でのその性能は多くの使用者の方からも好評を博しています。
しかし、そのグローブが抱える唯一の欠点が、濡れに弱く、朝露、手汗、発汗、雨天などグリップ・グローブが濡れる環境では、その性能を十分に発揮できない事です。
晴天下でのパフォーマンスは高いとしても、ゴルフは屋外スポーツであるため天気や環境の影響を強く受けてしまい、必ずしもその性能を発揮できるわけではありません。
これは天然皮革のグローブである特性上避けられない事なのですが、そのせいで適切なグローブ選びをできておらずラウンドでのスコアを損してしまっている方も少なくありません。
実際、アマチュアゴルファーの多くはグローブを1種類しか使わなかったり、スペアとして持っているグローブも天候などに適していなかったりと、適切なグローブ選びをできていない方が多いのです。
ちなみに、ゴルフグローブはどのような基準で選んでいますか?
一般ゴルファーの方では、常に同じ1つの種類のグローブを使い続け、痛んだら同じ種類の新品と交換している。という方も少なくありません。
しかし、実は
同じグローブだけを使い続けることでスコアを損している可能性があるとしたら、どうでしょうか?
逆に、ラウンド時の環境によって
最適なグローブを選ぶことで、ラウンド時のミスを低減し、飛距離アップ・アプローチ精度を改善できるとしたら、、、
こうしたグローブの使い分けは、プロや上級者の間では日常的に行われていることですが、一般ゴルファーの間ではあまり行なわれていません。
中には、こいう複数のグローブを使うという考えに対し
「同じグローブでまだ使えてるし、勿体ない」
「上手い人とか、こだわっている人だけの話でしょ?」
と考える方もいます。
しかし、むしろ特徴の違うグローブを適切に運用することは、
自身のパフォーマンスを簡単に引き上げられる上に、グローブの使用経過による摩耗・劣化も分散できるため耐用年数も伸びてコスト面でもマイナスになりません。
つまり結果的には、まったく損なくスコアアップできる最もコストパフォーマンスの良い上達手段で、レベルやこだわりに関わらず、導入すべき方法なんです。
ただ、だからと言っても数あるグローブからどれを選べばよいか、という問題はあります。
特にグローブはメーカーも種類も豊富ですから。
そこで、ぜひ各グローブの特徴を知るとともに、
素材・構造にこだわりぬいて新しく開発した最新の全天候グローブの存在も知ってください。
天然皮革グローブが晴天下で優れている事はお話ししましたが、では逆に雨天でも使えるような、通称全天候グローブと呼ばれるものには、どんな種類があるかご存じですか?
全天候としてよく扱われている素材は、合成皮革や人工皮革と呼ばれる物が多いです。
この人工皮革と合成皮革は海外などでは同一視されがちですが、厳密には違いがあり、
簡単に言うと、不織布(ふしょくふ)を基にしたものを人工皮革と呼び、不織布を含む織物や編物を基にしたものが合成皮革と読んでいます。
合成皮革という大きい括りの中で、特殊な素材を使ったものが人工皮革として存在する。というイメージですね。
この違いがグリップ時にどんな違いが表れるかというと、グリップの働き方に差が生まれます。
合成皮革においては、表面に厚い樹脂のコーティングや、シリコン材等を付与してグリップをサポートします。
これらは表面的には滑らかですが撥水性が高く、強く押し付けることで密着し雨天の中でも滑りにくくなるため、握るほどにグリップ・フィット感を得ることが出来ます。
一方で人工皮革は、硬い極細の不織布によって表面で摩擦が発生しやすい形状になっており、少ない握力でも強い摩擦を引き起こしてグリップをサポートします。
またきめ細かい繊維はグリップ間の水分を除去して、吸水性・速乾性に優れて耐久度の高さを両立するとともに、天然皮革のようなソフトな質感を併せ持っています。
ゴルフライブはこれらの様々なグローブを試作し、
あらゆる状況で最高の結果を出せる人工皮革グローブの開発に成功しました。
ただし、普通の人工皮革グローブを作ったわけではありません。
実は、人工皮革はその素材の特性上、天然皮革に適用される加工技術や製造上の特性をそのまま適応しやすいんです。
具体的に言うと、
・点や線ではなく「面」でグリップし、摩擦を生じるため、
グリップとの設置面積を増やすことがグリップ強化に直結する
・天然皮革と近い構造のため、天然皮革への皮の鞣し(なめし)
によるフィット感向上の加工時技術をそのまま適用できる
これらフィット感・グリップ性能を最大化させるグローブのプレミアム加工。
その製造ノウハウを持っていたからこそ、独自の縫製・加工技術によって、
あらゆる状況下で盤石なグリップを発揮する人工皮革グローブを開発することに成功したのです。